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Neo classical Series

ー妄想ヘリテージの進化

序章

楽器製作において、ヘリテージ・サウンドをいかに新しい楽器で表現するかは、私たちの最優先事項の一つです。 ギター製造工程において、数多くのヘリテージ・ギターの修理や改造に携わってきた経験から、それらを現代のギターのリファレンスしてどう活かすかを常に模索しています。素晴らしいサウンドを持つヘリテージ・ギターに出会うことは極めて稀で、高価ででもあり、非常に稀少です。
私たちは、これらの特性を「再現」あるいは「継承」するために、様々な手法を駆使しています。木材の乾燥・収縮、塗装のひび割れ、パーツの酸化など、様々な要因によって生まれる独特の軽やかさ、響き、豊かな倍音。しかし、完全に再現することは非常に困難です。Neo classical Seriesでは、木材の振動を最大限に引き出すため、薄いニトロセルロース・ラッカーを塗装に使用しています。また、業界では希少なピックアップも自社製造しており、素材の選定や巻き方に至るまで、細部にまでこだわっています。
これらを「再現」または「継承」するために様々な工夫をしています。木材の乾燥・収縮、塗装のひび割れ、パーツの酸化などで生まれる独特の軽さ・鳴り・倍音の豊かさ。Neo classical Seriesではニトロセルロースラッカー塗装を薄く塗り、木の振動を最大限に生かしつつ、また業界では珍しいピックアップも社内で専用品として部材の選定、巻き方等非常に拘り製造しています。

ただし、これはあくまでサウンドの再現であり、細部の寸法や仕様は現代の音楽に合わせて変更されています。例えば、全モデルにコンパウンドラジアス指板を採用し、ハイポジションでのチョーキング時にも音詰まりを起こさない設計となっています。フレットも大型化。シングルピックアップのポールピースも300Rとすることで、バランスが向上しています。

GUITAR

ボルトオンモデルは22フレット仕様です。一般的な方法は、ネック全長を変えずにフレットを1つ追加する指板延長方式を採用しています。しかし、この方法では、最終フレットは両端の厚みがわずか4mm程度の指板に約2.5mmのフレット溝を彫る必要があり、強度的に問題が生じます。この問題を解決するため、指板だけでなくネック材も延長し、ボディトップを落としこんでいます。また、このギターには5mmシングルトラスロッドと、ネックエンドに独自設計の専用ホイールナットを採用することで、ネックを外さずにロッドの調整が可能です。。

日本の製造業ではインチ単位はあまり一般的ではなく、精密機械等は一般的にミリメートル単位で製造されます。当社では日本製の楽器としては珍しく、弦の長さをミリメートルではなくインチで計算しています。一般的なスケールは648mmですが、当社では25.5インチで計算するため、647.7mmとなります。弦長以外の部品はすべてミリ単位で製造しています。

セットネックの場合、フレット溝の削りは指板を接着した後に行います。これは、指板を丁寧に削り、フレットの高さを最大限に確保するためです。 完成済みの指板を貼り付けると、フレットをより均等に削る必要があり、ミディアムスケールのギターでは12フレット以降のピッチがフラットになってしまうことがあります。セットネックのミディアムスケールは標準で648mmですが、当社のミディアムスケールは623.87mmと若干短くなっています。これは、指板全長、ナットから最終フレットまでの長さ、そしてブリッジの位置を考慮した結果です。

ギターラインナップ


BASS

高い評価を得ているTsubasaベースはHeritageデザインをベースとしていますが、ベースモデルでもネックを外さずにトラスロッドの調整が可能です。HopperとEarthモデルは21フレットと深いカッタウェイを採用。小ぶりなボディサイズで軽量で取り回しも良好です。ネックグリップはやや丸みを帯び、ヘッドストックは厚めに設計されているため、弦振動をバランス良く確保できます。スケールはギター同様、863.6mm(34インチ)のインチ表記。指板は全てコンパウンドラジアスを採用しています。

フィニッシュは極薄ラッカー仕上げで、ボディ振動によるミュートを最小限に抑え、軽量設計ながら豊かな倍音を実現しています。ただし、ヘッド落ちへの懸念から軽量なチューニングギアを採用しています。ブリッジには軽量なブラス製スパイラルサドルを採用し、弦振動の倍音を増幅するのに最適です。5弦ブリッジは18mmピッチの当社設計のカスタムデザインです。本モデルはスリットタイプのブラス製サドルを採用しています。ピックアップは、マグネットがカバーから必要以上に突出しないよう設計されています。ベースギターの場合、弦の振幅が非常に大きく、張力が低いため、弦とマグネットが接触しやすく、クリックノイズの低減に貢献します。

ベースラインナップ


PICKUP

フレット数はボルトオンタイプは22フレットを採用しております。ここで問題になるのがネック全長は変更せずにフレットを1本追加した場合フレットボードを延長する手段が大半だと思います。ただしこの方法ですとフレットボードは両端で4㎜程しかない厚さの所にフレット溝を2.5㎜程彫り込むので強度が問題になります。私達はこの問題を解決するべく、フレットボードだけでなくネック材部分も延長し、ボディも落とし込みをすることとしました。また5㎜のシングルトラスロッドにネックエンドに私達が設計した専用ホイールナットを用いネックを外さずにロッド調整が出来る仕様となっています。

ピックアップラインナップ